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事業報告
センター年度事業報告
平成22年度 事業報告
国、地方自治体等の公共建築は、延べ面積が約7億uである。そのうち地方自治体は約5億4千万uの公共建築を所有しており、その約1/2が完成から30年を超えると推定され、大規模修繕等の必要性が増大している。地方自治体の公共建築の1年間の保全費は、3兆3千億円(修繕費1兆3千億円、維持管理費1兆1千億円、光熱水費9千億円)と推計され、この費用の適正化も大きな課題である。さらに、厳しい財政状況、人口減少、少子高齢化、市町村合併、建築基準法・省エネ法改正等により、公共建築は性能の維持向上、より有効な活用が求められている。さらに平成23年3月11日に発生した東日本大震災により、公共建築における事業継続の課題、節電と計画停電等への対応が必要となり、その調査研究に着手した。これらを踏まえ、次の事業を実施した。
1.官公庁施設等の保全に関する総合的な調査研究及び技術開発
A.維持保全
(1)基本的な問題把握
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47都道府県、19政令指定市、東京23区、767市を対象に「建築ストックの時代の公共建築の現況と課題に関する調査2010」(以下「ストック調査 2010」という。)を実施した。(2)基本的な性能の確保
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公共建築の調査・点検ガイドラインの調査研究を行った。
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「建築改修工事監理指針」の改定に関する調査研究を行った。
(3)保全費用の適正化、抑制に関して
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ストック調査2010により維持管理費用の分析を行った。
(4)環境性能
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ストック調査2010により光熱水量・光熱水費の分析を行った。
(5)計画的な保全その他
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浜松労災病院等5施設の保全の手引きの作成を行った。
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宮内庁施設の保全・整備計画の作成、耐震性能の評価を行った。
B.ストックの有効活用等
(1)量的側面、質的側面
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ストック調査2010により職員一人当たり、人口一人当たり公共建築面積等の分析を行った。
(2)システム、手法、情報化、その他
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次世代公共建築研究会(フェーズT)において、リノベーション・コンバーションの円滑な推進、新ワークスタイル、公共建築の有効活用、超グリーン建築の調査研究を行った。
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次世代公共建築研究会(フェーズU)において、リノベーション・コンバーションの円滑な推進、建築情報モデリング(BIM)、公共建築と地域連携、超グリーン建築の調査研究を行った。 (平成23年度継続)
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新しい視点からの公共建築のストックマネジメント、公共建築の保全の評価・格付け、ベンチマーキングの調査研究を行った。(平成23年度継続)
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池田市(大阪府)の公共建築の効率的活用を目的として共同研究を実施した。
(3)BIMMS-N、BIMMSの運用・改良、結果分析、次世代BIMMSの検討
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国の保全業務支援システム(12,916施設登録)及び地方公共団体(28県、20市3区、13,336棟登録)の保全情報システムの本格的な運用を図った。
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RIBCとの連携の可能性の検討に着手した。
2.民間開発の建築物等の保全技術の技術審査・証明
民間における建築物等の保全技術の研究開発の促進と新技術の適正かつ迅速な導入を推進するため、給排水管更生技術新規5件、更新2件の審査証明を行った。
3.官公庁施設等の保全および耐震性能に関する評価
(1)公共建築物の耐震改修計画の技術評定の実施
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東京都から耐震改修計画の技術評定機関として認定されたことから、公共建築物の耐震診断、耐震補強計画の技術的適切さ、法適合性について、2件の評定を実施し、行政を支援した。
(2)公共建築の安全・安心、環境、経済性の視点からの保全評価・格付け
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板橋区の区有施設で保全評価・格付けを試行した。
4.建築物等の保全等に関する図書の出版及び研究成果の普及促進
(1)出版、改訂を行った出版物等
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建築保全六法の加除、建築保全手帳2011の発行
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公共建築改修工事標準仕様書(平成22年版:建築工事編、電気設備工事編、機械設備工事編)の発行
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建築改修工事監理指針(平成22年版) の発行
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揮発性有機化合物(VOC)等室内測定機器の頒布
(2)ホームページ、機関誌、メルマガ
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機関誌Re(166号〜169号の発行)
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ストック調査2010の調査結果をホームページに掲載
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公共建築のFMと保全ネットワークニュース(28号〜39号および震災関連号外1号〜5号をメール発信)
5.建築物等の保全等の研修、講習会、講演会等の開催、相談・支援
(1)研修、講習会、講演会等
調査研究成果、保全・FMに関する認識の普及啓発、保全業務に携わる官民の人材育成のため次の事業を実施した。
| 名 称 | 開催時期 | 開催地 | 対象 | 参加者 |
| BIMMS等の研修 | 平成22年 4月〜 平成23年 2月 |
東京 |
公共 |
97名 |
| 公共建築改修工事標準仕様書(平成22年版) 講習会 (公共建築工事標準仕様書講習会と同時開催) |
平成22年 5月〜7月 |
東京他 33か所 |
公共 民間 |
5993名 |
| つくばシンポジウム 「先端科学技術都市つくばの都市と環境の未来」 |
平成22年 5月24日 |
つくば | 公共 民間 |
120名 |
| 建築仕上げリフォーム技術研修 | 平成22年 6月〜10月 |
東京他 3ヶ所 |
民間 | 116名 |
| 第1回自治体等FM連絡会議 | 平成22年 7月16日 |
港区 | 公共 | 119名 |
| フォーラム「次世代公共建築を語る」 (公共建築協会と共催) |
平成22年 8月2日 |
東京 | 公共 民間 |
131名 |
| FM戦略と保全データベース講習会 (日本ファシリティマネジメント協会と共催) |
平成22年 9月、11月 |
金沢 高松 |
公共 民間 |
96名 |
| 技術研究会「公共建築の保全評価と施設 マネジメント 「−主としてエネルギーコストからの評価・格付−」 |
平成22年 11月18日 |
東京 | 公共 | 144名 |
| 記念講演会 「現在の東京に見る、明治期の都市計画の歴史的価値」 |
平成22年 11月18日 |
東京 | 公共 民間 |
167名 |
| 建築物の維持・保全研修 (全国建設研修センターと共催) |
平成23年 1月17日 〜1月21日 |
小平市 | 公共 民間 |
34名 |
| 建築改修工事監理指針(平成22年版)講習会 | 平成23年 1月〜3月 |
東京他 10か所 |
公共 民間 |
957名 |
| 第2回自治体等FM連絡会議 | 平成23年 2月8日 |
江戸川区 | 公共 | 133名 |
(2)相談・支援
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eメール等により、保全業務仕様書を中心に139件の相談等を実施した。
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地方公共団体、日本建築学会等が主催する研究会、研修会、講演会に延べ6名の講師を派遣した。
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公共建築月間及び公共建築の日の各種事業を支援した。
6.官公庁施設等の施設マネジメント支援
良好な維持保全の実施、光熱水量・温暖化ガス排出等の削減等の技術の向上のため、国等の施設の法定点検、施設マネジメント業務を限定的に実施した。
